アニメーションには、プログラムのほかの部分よりも多くの前提条件があります。有効にしておく必要があるタブ、存在しなければならないトラック、設定したキーの値を黙って上書きするいくつかの設定です。「アニメーションが動かない」という報告のほとんどは、このどれかです。このページでは、それらを示します。
適用対象 BASIC、STUDIO、CINEMA · Animation Tool アドオンが必要です(CINEMAの体験版に含まれます)· 必要なもの:アニメーションタブで開いているショット。
アニメーションタブがない
原因: このタブが表示されるのは、ライセンスに Animation Tool アドオンが含まれている場合だけです。含まれていない場合は、無効になったタブではなく、タブ自体がありません。
対処: ヘルプ → ライセンス管理でアドオンを確認します。CINEMAの体験版には、このアドオンが含まれます。ライセンスと認証の問題を参照してください。
キーのショートカットが効かない
原因: 2つの条件が満たされている必要があります。何かが選択されていることと、アニメーションタブがアクティブなことです。別のタブでは、キーはアニメーションエディタにまったく送られません。
対処: アニメーションタブを開き、オブジェクトを選択してから、キーを挿入します。エディタのボタン行にあるキーフレームを挿入でも同じ操作ができ、何にキーが設定されるかも確認できます。
記録をオンにしたのに、何も保存されない
原因: 自動キーフレーム記録がキーを書き込むのは、すでにアニメーションが設定されているプロパティだけです。最初のトラックは作成されません。
対処: 各プロパティの最初のキーフレームは手動で挿入し、そのあとの作業に対して記録をオンにします。また、ショットを読み込むと、記録は意図的にオフになります。読み込んだ直後に行った変更が、気づかないうちにアニメーションになることを防ぐためです。
完成したビデオは滑らかなのに、再生がカクつく
原因: エディタでの再生はリアルタイムで実行され、重いセットではフレームをスキップします。ビデオは1フレームずつレンダリングされ、何もスキップされません。
対処: 再生はタイミングの確認に使い、滑らかさの確認には使いません。より滑らかなプレビューが必要な場合は、見ていないものを非表示にするか、スタジオビューの品質を下げます。動作を軽くするを参照してください。
前のキーフレーム、次のキーフレームが何も起こさない
原因: その方向に、キーフレームが残っていません。この2つのボタンは、最も近いキーにジャンプし、一番端のキーで止まります。最後のキーを越えて進むことはなく、1フレームずつ進むこともありません。
対処: 異常ではありません。1フレームずつ移動するには、フレームルーラーで再生ヘッドをドラッグします。特定のキーに移動するには、そのダイヤモンドをダブルクリックします。ボタンがまったく反応しない場合は、ショットにまだキーフレームがないか、あっても現在位置より後ろにしかありません。
Convert to Path のあとで動きが変わった
原因: キーフレームが原因ではありません。キーフレームは、同じフレーム、同じ位置にすべて残っています。パスは1つのDistanceチャンネルに沿って進みますが、カーブは軸ごとに3本が補間されます。そのため、キーの*間*の速度とイージングが、変換によって形を変えます。
対処: キーとキーの間の区間を確認し、カーブエディタで調整し直します。または、Ctrl+Z(macOSでは Cmd+Z)で元に戻して、カーブの状態に戻します。動きを調整する(カーブとイージング)を参照してください。
静止画のレンダリングが、別のフレームになる
原因: アニメーションを設定したショットの静止画は、再生ヘッドがたまたまある位置ではなく、ショットに保存されているプレビューフレームでレンダリングされます。
対処: ショットのプレビューフレームを、静止画にしたいフレームに移動します。静止画とビデオの違いは、ビデオをレンダリングするを参照してください。
ビデオをレンダリングがグレーアウトしている、または表示されない
原因: アニメーションを設定したショットが選択されていないか、ライセンスに Animation Tool が含まれていません。
対処: アニメーションを含むショットを選択します。このボタンは、レンダータブのインスペクターにあります。
カメラが位置のキーを無視する
原因: カメラがレールに取り付けられています。トラック上の位置は、部屋の中の位置とは別のプロパティで、取り付けている間は、前者だけが有効です。
対処: 代わりにレール位置をアニメーションさせます。カメラをアニメーションさせるを参照してください。
キーを設定した頭の回転が無視される
原因: リグがターゲットロック中になっていて、ターゲットロックが頭の向きを決めています。
対処: 頭の角度にキーを設定する前に、ターゲットロックをオフにします。または、代わりにターゲットポイントをアニメーションさせます。
フォーカスのキーが何も起こさない
原因: マニュアルフォーカスがオフのため、カメラが自分でピントを測定しており、キーが動かすものがありません。
対処: マニュアルフォーカスをオンにしてから、フォーカス距離にキーを設定します。
露出のランプが滑らかに変化せず、飛ぶ
原因: 絞り、シャッター、ISO、NDフィルターは連続した数値ではなく、決まった値のリストです。そのため、キーは値を保持して、次のキーで切り替わります。これは意図した動作です。このようなキーは常にConstantで、別の補間を選んでも何も起こりません。
対処: 通過させたい段階のすべてにキーを設定します。階段をランプに変えるのは、これです。設定していない段階が1フレームだけ表示される場合は、カーブエディタでキーがリストの範囲外に上下へドラッグされていないか確認してください。その場合、値はそのリストの最初のエントリーに戻ります(ISOの行では ISO 3)。Ctrl+Z(Cmd+Z)で元に戻せます。
アニメーションを設定したオブジェクトのコピーが、元のパスではなく、その横を動く
原因: コピーは、アニメーションも一緒に持っていきます。複製、Ctrl+V、Alt ドラッグのどれでも同じです。そのコピーのポジションのキーは、コピーに与えられたオフセット分だけずれます。次の空き位置への横方向の移動か、ドラッグした距離です。2つのオブジェクトが重なることはないため、キーはコピーに追従します。
対処: 1つ目と並んで動く2つ目のオブジェクトが欲しかったのなら、何もする必要はありません。同一のパスが必要な場合は、コピーを別のショットか別のプロジェクトに貼り付けます。その位置が空いていれば、保存された位置にキーを変えずに配置されます。同じセット内では、コピーのパスのキーを目的の位置にドラッグしてください。
それ以外のトラック(出力、色、ポーズ、クリップのレーン、撮影小道具の開閉)は、すべてそのままコピーされます。
2回貼り付けたあとで元に戻すと、最後のコピーしか消えない
原因: 貼り付けるたびに、それぞれ独自の元に戻す操作が記録されます。同じクリップボードから Ctrl+V を2回行うと、1つではなく2つのステップになります。
対処: 貼り付けた回数だけ、Ctrl+Z(Cmd+Z)を押します。各ステップでコピーとそのトラックがまとめて取り除かれ、タイムラインも元の長さに戻ります。
行にオブジェクトが「missing」と表示される
原因: そのトラックが属していたオブジェクトが削除されました。トラックとキーフレームは、動かす対象がないまま残ります。
対処: トラックを削除します。アニメーションがまだ必要な場合は、オブジェクトの削除を元に戻してください。
モデルが数秒ごとにピクッと動く
原因: ループとして設定されていないモーションクリップが、本来の長さを超えて引き伸ばされています。見えているジャンプは、クリップが最初から再び始まったものです。
対処: 長いショットにはループするクリップを使うか、クリップを本来の長さに短縮します。モデルをアニメーションさせるを参照してください。
アニメーションさせた太陽光が効かない
原因: カメラが閉じた部屋の中にあります。そこでは、太陽と空は、アニメーションの有無にかかわらず抑制されます。
対処: 窓かドアのポータルを作るか、カメラを部屋の外に出します。窓から差し込む光で部屋を照らすを参照してください。
再生がフレーム0から再開する
原因: 2つの再生マーカーが同じフレームにあるため、再生する範囲がありません。
対処: フレームルーラーで、2つを離します。タイムラインエディタで作業するを参照してください。
不具合ではないもの
- アニメーションエディタのラベルの多くは、インターフェースの言語にかかわらず英語で表示される。補間とイージングの名前、タンジェントモード、右クリックのコマンドなどがそうです。
- ポジショントラックでは、カーブエディタが3つのチャンネルのラベルを、保存順の
X、Z、Yで表示する。取り違えではありません。ラベルはスタジオ自体の軸名に従うため、Zが高さ、Yが奥行きです。右クリックメニューのInsert Keyframe YとInsert Keyframe Zは、同じ文字のカーブに挿入されます。 - 前のキーフレームと次のキーフレームは、選択している行だけでなく、アニメーション内のすべてのトラックのキーを数える。そのため、アニメーションを設定したオブジェクトが複数あるショットでは、作業中のオブジェクトにキーがないフレームに移動することがあります。
- 古いバージョンで保存されたプロジェクトには、フィールドが受け付ける範囲外のフレームレートが入っていることがある。その値は保持され、フィールドが拒否するのは、
2–120の範囲外の新しい値だけです。 - ビデオのレンダリングは、フレームごとに静止画を1枚レンダリングするものなので、所要時間は、画像1枚の所要時間にフレーム数を掛けたものになります。
