露出は、実際のカメラと同じ仕組みで働きます。絞り、シャッター、ISO感度の3つで画像の明るさが決まり、設定を変えると、カメラプレビューにその結果が表示されます。実際の撮影との違いは、3つのどれを極端な値にしても、フレームを無駄にせず結果を確認できることです。また、フラッシュはスタジオと同じように振る舞います。シャッターがもっと効くはずだと思っていると、意外に感じるかもしれません。
適用対象 BASIC、STUDIO、CINEMA · 必要なもの:セットアップタブでプロジェクトを開き、セットにカメラがあること。露出はカメラごとの設定なので、1つのセット内の2台のカメラを別々に露出できます。
場所
最も手早いのは、カメラプレビューの上にあるカメラバーです。同じ値は、カメラインスペクターの設定グループにもあり、そこでは名称が表示されます。

絞り、シャッター、ISO感度を設定する
| 設定項目 | 値 | デフォルト |
|---|---|---|
| 絞り | 33段階、f/0.5〜f/32 |
f/9.0 |
| 露出時間 | 57段階、30 s〜1/12800 s |
1/125 s |
| ISO感度 | 35段階、ISO 3〜ISO 204800 |
ISO 200 |
3つの関係は写真と同じです。明るさは露出時間に比例して上がり、F値の2乗に反比例して下がり、ISO感度に比例して上がります(ISO 100が基準です)。f/8.0からf/5.6に開くと光量は2倍になり、ISO感度を2倍にしても同じです。各リストでは、主要な段が太字、その間の段が通常の太さで表示されるため、数えなくても1段ずつ動かせます。

ムービーモードでは、絞りはTストップで表示され、シャッターはシャッター角で設定します。ムービーカメラを参照してください。

フラッシュと環境光のバランスを取る
フラッシュでは、シャッターは露出をコントロールしません。フラッシュの光は非常に短い発光時間の間に出るため、シャッターを長くしても、フラッシュの光は増えません。一方、定常光(窓、室内照明、モデリングライト)は、カメラの露出時間で露出されます。このように2つのコントロールで役割を分けることで、複合光のセットのバランスを取ります。
- 被写体が狙いどおりの明るさになるまで、フラッシュに合わせて絞りを設定します。→ フレームのうち、フラッシュに照らされた部分だけが変化します。
- 定常光をオンにします。モデリングライト、窓、部屋の照明などです。
- 露出時間を変更しながら、プレビューで背景を確認します。
H(デフォルト、ポインターをプレビュー上に置いたとき)を押すと、ヒストグラムが補助的な指標として表示されます。1/125 sから1/30 sにすると、定常光の露出は約4倍(2段分明るく)になり、フラッシュに照らされた被写体は変わりません。


希望の絞りでは被写体が明るすぎる場合は、絞りを閉じるのではなく、ライトを弱めてください。NDフィルターを使う方法もあります。
NDフィルターで光を減らす
NDフィルターはISO感度の隣にあり、絞り、シャッター、ISO感度を変えずに光を減らします。フラッシュにも定常光にも同じように効きます。表現のために絞りを開きたいのに、フラッシュがすでに最小出力になっている場合に使います。
| 設定項目 | 濃度 | 光量の減少 |
|---|---|---|
ND 0 |
— | なし |
ND 2 |
0.3 | 1段 |
ND 4 |
0.6 | 2段 |
ND 8 |
0.9 | 3段 |
ND 16 |
1.2 | 4段 |
ND 32 |
1.5 | 5段 |
ND 64 |
1.8 | 6段 |
ND 128 |
2.1 | 7段 |
ND 256 |
2.4 | 8段 |
ND 512 |
2.7 | 9段 |
ND 1024 |
3.0 | 10段 |
リストには、ND 0を除くすべての項目に同じ3つの数値が表示されるため、番号ではなく段数で選べます。

ホワイトバランスを設定する
ホワイトバランスは、カメラがニュートラルとみなす色温度です。範囲は1700 K〜20000 K、デフォルトは5600 Kです。フィールドに値を入力するか、隣のグラデーションをドラッグするか(100 K単位で調整されます)、フィールド内のリセット矢印をクリックして5600 Kに戻します。値を上げると画像は暖色に、下げると寒色になります。これは、ライトごとに設定するライト自体の色温度とは逆の方向です。
ジェルの効果が見えるのは、ここです。5600 Kでは、CTOジェルを付けたライトは暖色のままです。ホワイトバランスをそのジェルの色温度に近づけると、ジェルを付けたライトはニュートラルになり、ジェルのないセット内のすべてのライトは青みがかります。カラージェルとカラーフィルターでライトに色を付けるを参照してください。

ホワイトバランスの隣のボタンで、カメラを白黒に切り替えられます。白黒への変換は、プレビュー、レンダリング、ヒストグラムに反映され、ショットと一緒に保存されます。そのため、1つのプロジェクトに白黒のショットとカラーのショットを併存させられます。
おかしく見えても正しい動作
- シャッターを長くしても、フラッシュは明るくならない。 フラッシュが切り取られ始めるのは、シャッターが
1/3200 sより短い場合だけで、その場合はシミュレーションがフラッシュを弱めます。 - ISO感度を上げてもノイズは増えない。 ここでのISO感度は、純粋に露出を調整するためのものです。フィルムグレインは別のエフェクトです。LUTとエフェクトで画像をカラーグレーディングするを参照してください。
- シャッターを長くしても動きはぶれない。 モーションブラーはシミュレートされません。
- 絞りを開くと、2つのことが変わる。 明るさと被写界深度です。ピントと被写界深度を参照してください。
- ムービーモードでは、長い露出時間が使えなくなる。 ムービーのフレームの露出は、セットのフレームレートの1フレーム分より長くなりません。
ヒントと制限
- カメラには、露出値がどこにも表示されません。EVを表示するのはライトメーターオブジェクト(STUDIO以上)だけです。このリリースから、セットリストの行にルクス、EV、絞りがリアルタイムで表示されます。光とライティング比を測定するを参照してください。
- 絞り、露出時間、ISO感度、NDフィルター、ホワイトバランスはすべてキーフレームを設定でき、露出ランプ(露出の段階的な変化)を作れます(アドオン:Animation Tool)。白黒は設定できません。
- プレビューは、変更のたびに再開され、徐々に精細になります。明るさの判断は、落ち着いてから行ってください。
- 3つのリストの各項目は、表示されている値どおりに正確に露出されます。端数の秒数は小数点で表記されます(
3.2 s、2.5 s)。以前のバージョンでは、2つのシャッター時間がわずかにずれていました。1/640 sまたは1/6400 sを使ったプロジェクトは、以前よりも0.035 EV明るくレンダリングされます。これは0.1段の3分の1にあたり、測定すれば分かりますが、画像では分かりません。
トラブルシューティング
- シャッターを変えても、フラッシュに照らされた被写体が変わらない。 正しい動作です。上の「おかしく見えても正しい動作」を参照してください。
- 設定した露出が、スタジオビューでは違って見える。 スタジオビューには専用の作業用露出があり、グレーディングはかかりません。露出の判断は、カメラプレビューまたはレンダリングで行ってください。
- そのほかの症状:カメラの問題
